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コラム‐目次

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本当に起業する?

昨今の起業ブームのせいか、日本では、起業家がドンドン増えています。

書店にも、起業関連の書籍が軒並み平積みにされています。

セミナーでも、起業関連のセミナーが、毎日開かれています。

会社設立専門の行政書士が日に日に開業しています。

経営コンサルタントは、起業家をターゲットにしたマーケティング中心のコンサルタントが、雨後のタケノコによう。

そして、何よりも、政府が起業の音頭をとっています。

こうなると、人間の心理としては、「バスに乗り遅れるな!」とばかりにすぐにその流れに乗りたくなるものです。

さて、このバスには、本当に乗ってもいいのでしょうか?



現在、起業家や起業家予備軍の数は、相当の数に上っているものと思います。

つまり、そこに、一種のマーケットが出来ているということです。

起業家の方は、特によく考えて欲しいんですが、起業家というカテゴリのマーケットができると、そのマーケットを「利用」しようとする者が、必ず出てきます。

つまり、合法であろうと違法であろうと、起業家相手のビジネスをおこなって、自分だけ儲けようとする輩が出てくるということです。

精神論に毛が生えたようなアドバイスしかできないようなコンサルタント。

センセーショナルな売り文句とは裏腹に、何の役にも立たない情報しか載っていない書籍。

再現性の無いビジネスモデルの解説しかしていないセミナー。

こうしたことは、いくらでもありえる話です。
(もちろん、すべてがそうとは限りませんが。)



こうした、起業家を相手にビジネスをおこなって者は、起業家に起業してもらわないと、商売になりません。

つまり、彼らにとっては、「はじめに起業家の起業ありき。」つまり、起業家の起業自体が目的なわけです。

ですから、とにかく、起業家に起業をためらわせてしまいかねないネガティブな情報を、あまり伝えようとしない傾向にあるようです。

彼らの大半は、ネガティブになっている起業家に対して、おそらく「ポジティブシンキング」を勧めてくるものと思います。
(個人的には、そういう状況でのポジティブシンキングは否定しませんが。)

そうやって、何とかして起業を思いとどまらないように、起業家を「煽り」ます。



これに対して、起業家にとっては、起業は、ある目的を達成する手段であり、通過点のひとつであり、選択肢のひとつでしかありません。

普通は、起業家にとっては、起業自体が目的であるはずがありません。

そこのところを履き違えてはいけません。

本当に起業が目的を達成する手段なのか、起業という手段が目的化していないか、いま一度立ち止まって、よく考えてみましょう。

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